キングスマン:ゴールデン・サークル

始まりの終わり

本日紹介する映画は『キングスマン:ゴールデン・サークル』。

2015年公開映画『キングスマン』↓の続編。

前作と本作の違い

前作はただのチャラい青年が、一流のキングスマンに仕立てるまでの成長過程が面白かったし、魅力の一つだった。

しかし、本作はスケールだけが大きくなり、楽しみにしていたエグジーの成長は全く見られず、前作からの進展がほとんどない。

そもそもスパイなのにあんなにド派手なオレンジのタキシード着て目立つ気満々なのは如何なものか。

せっかく独り立ちしたにも関わらず、またしてもハリー頼みに逆戻りし、寧ろ退化してしまっていた。

ゴールデン・サークル

↑悪役を演じたジュリアン・ムーア

肝心となる犯罪組織「ゴールデン・サークル」のインパクトが弱い。

せっかくジュリアン・ムーアを悪役に抜擢しているのに、キャラとしての魅力が薄いどころか全てにおいて中途半端。

前作のサミュエル・L・ジャクソンがいかに凄いか、本作のおかげで浮き彫りになった。

主要キャラも、登場→退場の繰り返しで軽く扱う感じが気に入らない。

どうせ死んでもまた生き返るんでしょスタイルが確立してしまい、ストーリーに重みが感じられなくなった。

そのせいで、これからの続編もスピンオフも大体の想像が安易につくようになってしまったのが大きな痛手である。

秒でアガる

不満は数あれど、それを全て捩じ伏せるほどのアクションシーンはキャッチコピー通り、秒でアガった。

結局のところ、「あ~楽しかった」で終わるのがキングスマンだし、ハリーの復活は何より嬉しかった。

予告でもポスターでもすでに見せちゃってるから復活するのは分かってたけど、本編観るまで隠してた方が感動は倍増した気がする。

前作の完成度が高かっただけに、必然的に本作の期待値も上がってしまうのが可哀想で仕方ないが、改めて続編を製作することの難しさを痛感した。

あと無性にハンバーガーが食べたくなった。

↑海外ポスター

4/10点

2018年公開映画1本目。

原題:Kingsman: The Golden Circle